奥会津の町・金山に3年を暮らした。
只見川沿いに水力発電所を5つ抱え、都市へ電力を送る町。かつて1万人を超えた住人の多くは、仕事を求めて都市へと移り、現在は約2,000人が暮らす。高齢化率は58%を超える。
戦後の日本の課題が凝集するようなこの町で、3年の間に撮りためた写真を繰る。
川沿いに点在する村々に、人々が綱渡りのように保つ固有の時間と関係性。発電所にせきとめられて湖のようになった川と、山々の間に切り開かれた田畑が見せる色とかたち。
それらの具体的な姿から、この町の今を確かめてゆく。ひとつの土地を写真を携えて巡り、新たな星座を描いてゆく。
榎本 千賀子
| 1981 | 東京生まれ |
|---|---|
| 一橋大学言語社会研究科博士課程単位取得退学 | |
| 新潟大学非常勤講師 |
2016年より福島県金山町にて映像資料編纂事業に携わる。
現在、金山および東京を拠点に活動。
写真家・阿部明子とともにカンコウツウコウとして活動。
<個展>
| 2015 | 「都市と都市:新潟」 新潟絵屋 |
|---|---|
| 2019 | 「影を繰る」 新潟絵屋、画廊パンプキン |
<グループ展>
| 2010 - 2011 | 「Broiler Space Monthly Exhibition」 Broiler Space |
|---|---|
| 2015 | 「リフレクション」 表参道画廊 |
| 2016 | 「カンコウツウコウ 秋の会合」 SARP |
| 2017 | 「村の肖像 村のひろがり私の奥行き」 砂丘館 金山町開発センター |
| 2018 | 「Tsuka」 Centre for Contemporary Photography |